「触れる接遇」は他の業種にはない医療独自の接遇。患者さんに触れることは単なる介助や処置の一環ではなく、医療の質を高める医療そのものです。
名前
見谷 貴代
所属/肩書き
アイグレー合同会社 代表
一般社団法人医療接遇ホスピタリティ協会パートナー講師
所有資格
看護師
公益社団法人 日本アロマ環境協会認定アロマセラピスト
経歴
1994年大阪外国語大学卒業。
2003年より臨床アロマスクール主任講師として8年間で300名以上のアロマセラピストを育成。緩和ケア病棟などの臨床で、のべ5,000人の患者にタッチングを実践。
2009年より現在まで、大阪樟蔭女子大学非常勤講師に就任。「香りの美学」の授業を担当。
2017年神戸大学医学部保健学科卒業。看護師資格取得。
2017年より現在まで、神戸薬科大学非常勤講師に就任。「補完代替医療」の授業を担当。
2017年アイグレー合同会社設立。
独立後の経歴
2017年から、エビデンスに基づく患者ケアのタッチングを教えるスクールを運営。
病院や介護施設、大学、企業などで「触れる接遇」研修やセミナーを多数実施し、触れることの大切さを伝える「触育」を普及している。
講演
生活の木ハーバルライフカレッジ、Panasonicセンター大阪、りそな銀行、(株)スヴェンソン心斎橋、鳥居薬品がん支持療法勉強会、大阪厚生年金緩和ケアチーム、神戸薬科大学エクステンションセンター、看護系受験専門学校トライアルゼミ、近鉄不動産株式会社他
病院研修
神奈川県医師会在宅医療センター、JA厚生連帯広厚生病院、大阪医療センター産科、彦根市立病院緩和ケア科、山田兄弟歯科、チャイルドケモハウス他
介護研修
医療法人社団 見郷会、エレガリオ神戸、株式会社ウィザス、介護付有料老人ホーム ルナハート千里 丘の街他
カルチャーセンター講師
よみうり文化センター、近鉄文化サロン、神戸新聞カルチャーセンター、(株)カルチャー、コープカルチャーセンター、アネックスパル法円坂
MHOSでクライアントにお伝えされている専門についてお聞かせください。
医療現場の「触れる接遇」研修
「触れる接遇」は、他の業種にはない医療独自の接遇です。医療現場で患者さんに触れることは、単なる介助や処置の一環ではなく、医療の質を高める医療そのものです。
丁寧な言葉づかいで患者さんに接したとしても、処置の際に不快になる触れ方をしてしまえば、患者さんは「大切にされていない」と感じてしまいます。それは医療者への不満や不安につながります。触れることは、患者さんの印象を左右する重要なファクター(要素)の一つなのです。私は研修を通じて、「触れること」の大切さを改めて見つめ直し、より良いケアにつなげるお手伝いをしています。
「触れる接遇」は、患者さんに 安心と安楽をもたらし、信頼関係を築く ためのコミュニケーションの一つです。言葉を使わないノンバーバル・コミュニケーションの接遇です。
ただ触れるのではなく、「どのように触れるか」「どこに触れるか」を意識することで、患者さんはより安心し、ケアを受け入れやすくなります。

どのようなクライアントが多いでしょうか?
<医療現場>
総合病院、医療クリニック、がん検診センター、医師会、訪問看護、歯科、介護施設
<その他>
企業、大学(看護系、薬学系他)、高校、看護専門学校、美容学校


今の専門に辿りついた経緯をお聞かせください。
緩和ケア病棟での経験から「触れる」ことが患者さんの心を開く大切なきっかけになることを実感しました。タッチングをしていると、患者さんが自然と身の上話をされたり、本音を打ち明けてくださることがよくありました。言葉でうまく表現できない気持ちや、不安、孤独感――それらをそっと受け止める手段として、「触れる」という行為があるのだと気づきました。
また、認知症の患者さんにタッチングをしていると、「あなたはいい人だね」と言われることが多くありました。認知症の方は言葉ではなく感覚を通じて相手の気持ちを感じ取っています。言葉だけでは伝えきれない「優しさ」や「安心感」を、触れることでダイレクトに届けることができることに気付きました。これらの経験から、私は「触れる接遇」の重要性を伝えたいと思い、この研修を立ち上げました。

研修・セミナーでこだわりがあればお聞かせください。
触れることは、看護師の思いやりの心を患者さんに伝えます。とはいえ、むやみやたらに触れれば良いというものではありません。触れる接遇には、患者さんに安楽をもたらす「5原則」があります。触れる接遇の5原則をワークを通じて体験しながら学べる研修を提供しています。
また、研修の中では、トレーニング用のシミュレータを使っています。心地よいタッチングの力と速度が客観的に評価できます。


研修・セミナーを検討されている方へメッセージをお願いします。
「触れること」は当たり前のようで、実は見過ごされがちな看護の本質です。触れることは患者さんの心や身体に影響を及ぼします。
丁寧な声かけや優しい笑顔にプラスして、触れることを意識することで、患者さんの心に寄り添う接遇が実現します。触れる接遇は患者さんの不安や緊張をやわらげ、安心・安楽をもたらし、信頼関係を築きます。研修をスタッフ様の人材育成と接遇力向上にお役立ていただければ幸いです。

メディア掲載実績
2019年:産経新聞に「がん患者なでてケア マシュマロ・タッチ」取材記事
2020年:毎日新聞に「尼崎小田高校でのタッチングケア授業」取材記事
2020年:読売新聞に「がんの不安タッチで緩和」サポート取材記事
2020年:関西テレビ報道ランナー「家庭用手作り防護服」取材
2024年:NHKおはよう関西「がん患者へのタッチングケア」取材
著書
看護にいかす触れるケア」(中央法規出版株式会社 2021年発行)
「高齢者の心がやすらぐタッチングケア」(日総研出版 臨床老年看護 2024年11月12月号)


